「名も無き毒」の続編ドラマ、「ペテロの葬列」がスタートします。

宮部みゆき原作の「杉村三郎シリーズ」ドラマの第二弾です。

名も無き毒にははまる人が続出したようですが、
今回も小泉孝太郎が演じる杉村の活躍が見られます。

前回に続いて意味深げなタイトルが気になるドラマですね。
ペテロの葬列のペテロって誰?

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「ペテロの葬列」

放送時間は、7月7日〜 毎週月曜日午後8時
初回だけ午後7時からの2時間スペシャルです。

タイトルでいきなり「葬列」なんて出てきてミステリー色が一杯ですね。
このペテロというのはキリスト教の聖人のことです。
ペトロ、ペドロと発音する事もあります。

ペテロの否認のお話

キリストが逮捕されて十字架に掛けられる前日の事。

一番弟子であったペテロに対して、キリストは

「あなたは鶏が鳴く前までに3度私を知らないと言うだろう」

と予言をしました。

ペテロはキリストのためなら一緒にどこへでも行く覚悟の
熱心な弟子でした。もちろん否定します。

ところが、キリストはユダの裏切りに会って捕まって連れて行かれてしまいます。

大勢のキリストの敵対者の中で、
ペテロは「おまえはキリストと一緒にいたではないか」と三度問いつめられ、つい三度とも否定してしまいました。

そこでキリストの予言通りになってしまった事に気付いたペテロは
自分の心の弱さにうちひしがれ号泣します。

聖人でも持っている人間共通の心の弱さのお話です。

ペテロはその後25年に渡ってキリストの残した教えを
布教して回り、最後には悪名高いローマ皇帝ネロにとらえられ
逆さ十字架にかけられて人生を終えました。

 

殉教して聖人になったペテロの迷いである
逸話を元にオランダの画家レンブラントが描いたのが

聖ペテロの否認」(1660年)

という絵です。
この絵はドラマ原作「ペテロの葬列」の元ネタになった絵だそうです。

人が誰でも持っている弱さを表現したこの絵画、
「悪は伝染する」とのキャッチフレーズではじまるドラマの下敷きと
聞くとぴったりだと思いました。

 


ここから先は原作のネタバレになりますので注意!

 

ペテロの葬列」は文庫本版ではラストの評価がまっぷたつに
別れています。

なぜかというと、今多コンツェルンの娘で杉村の妻である
菜穂子(国仲涼子)が最後に別の男性に心を移してしまう運びになっているからです。

話の最後で身近な人が離反する結末に、
今まで読んできた人は心証を悪くしてしまうんですね。

 

ドラマ版でも衝撃の結末が仄めかされていますが、
本当にこの通りに進んでしまうのでしょうか?

人の心の変わりよう、ペテロの殉教の逸話から考えると
こうなってしまう可能性は大きいですね。

でも杉村三郎(小泉孝太郎)を捨ててしまうなんて、
ちょっともったいなさ過ぎる気がします。